4月7日新型コロナ特措法に基ずく「緊急事態宣言」が出され、19時から安倍首相が記者会見を行った。内容の詳細は省くが、危機感は伝わった。ただ医療崩壊は防げるということで、収容施設は確保できたということだが、疲弊の激しい医療従事者をカバーするマンパワーはどうするのか心配は残った。それに自粛に伴う補償がない中で、コロナで死ぬか、倒産して死ぬか、命がけで営業するという個人商店主が、後のニュースで紹介されていたが、補償はしないという表明は、解り難い救済対策と合わせて多くの人に失望感を与えたのではないかと残念だった。
それ以上に怖さを感じたのは、Eテレ以外の全地上局が一斉に中継し、どこを回しても会見一色というのは、安保法制で狙う非常事態宣言の地ならしのようにも思えた。NHKは会見後全中は例によって安倍親密の岩田明子記者の解説に移ったようだが、大阪局は該当の吉村大阪府知事と井戸兵庫県知事の会見に切り換えたのは、適切な編成だったが、残念だったのは2人ともマスクを着けたままの会見だったこと。特に吉村知事はマスクにマイクをくっつけての話し方で、私などは何を言ってるのか、さっぱり解からなかった。いずれにしても予測のつかない事態で、こんな病気で死ぬのは絶対嫌だ。皆が色んな知恵を出し合ってたたかうしかなさそうだ。 

  (平林 光明)